ボディを使う


最近、特にラテンで相当意識していますが、スタンダードでもかなり重要視しています。
よって、しつこいようですがこの項を追加しました。




 ボディの意識

最近の世界の競技ダンスの流れはボディを最大限使い、表現するようになってきたと感じています。
種目で表現は異なり「強く」だったり「柔らか」だったり「切れ」だったりしますが、とにかくどれくらい使えるかでダンスのクオリティは決まります。

ボディ! ボディ‼ ボディ❣❣❣です。

身体の中心・・腹部

丹田は身体の中心でありエネルギーの大元ではありますが、みぞおち(横隔膜)までをとにかく「前後」「左右」「上下」に自由性をもって動かすことが第一段階と考えています。
上手な方は本当に良く使っておられます。

呼吸筋・・胸部

肋骨でかこまれている胸部は鳥籠状になっています。この肋骨それぞれは呼吸筋と呼ばれる筋肉で結ばれていて、呼吸のたびに伸び縮みしています。
普通の方はそれ程動かないのですが、一流の選手ともなるとアコーディオンのように良く膨らんで動きます。それが腹部の動きと連動してダイナミックなボディの表現に見えてきます。これを第二段階とします。

鎖骨・肩甲骨部分(胸上部)

胸も良く引き上げて使えたとします。
そこでもうひと頑張り、鎖骨との接点(首の付け根)部分まで意識できるとかなり良いのでは・・??とは私の感覚です。自分は前が弱いと感じていますが、それだと顎が上がり易くなります。
人それぞれの感じ方があると思いますが、余すところなく使い切ってください。
これを第三段階と考えます。

左右

これは前にも出ましたが身体の左右の軸がありますので、ボディを使うのも左右を意識することが必須です。

スタンダードとラテンの違い

基本的にはどちらも使っているのは同じです。
ただラテンのほうがフリーに使いやすいし、視覚的にも見えますから分かりやすいと思います。
スタンダードはコンタクトの都合もあるので見えにくいけれど、やはり使っています。


中高年競技ダンサーの方へ


私ども高齢者になると筋力が落ちるせいもあり、どうしてもまったりと緩慢な動きになることは否めません。
それでも長い間培ってきたテクニックで…というのもダンスパーティーですと有りですが、競技ダンスも上位クラスになると通用しなくなるのが悩みの種です。
やはりパワーやエネルギーが見えたり、動きがクリアーで遠くからでも視認できる組がジャッジの目に入ります。
高齢者にとっては決して楽ではないですが、そこで「ボディ」を目一杯使うようにすると違った結果が出るかも…とは私の経験です。
又、音楽性も大事と良く言われますが、ボディで表現出来ればと思っています。音楽については文字での表現は難しいので割愛します。

中でも私が2024年初めに最も意識しているのが「みぞおち(横隔膜)の引き上げ」です。
それにより下部のパワーも増すように思うし、胸から上の力はかえって抜けて動きが出るように思います。
ラテン・スタンダード共に効果ありなので、相当の力で試してみてください。


社交ダンスのあれこれ!
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