下半身を使う





悪い例



足首固定:バックバランス


膝固定:棒立ち


股関節固定:そっくり返り

良い例



連動:OK  更に柔らかく使う

全体としての連動


下半身の安定



下半身の安定は全ての基礎であり土台とも言えます。
とても大切な部分の割には意識が足りないことも多いと感じます。
そういう私もまだまだですが、敢えてこの項目を設けました。

【下半身の使い方がダンスの質を左右すると言っても過言ではありませんし、きちんと使うことによってのみその上に大きな花を咲かせることが出来ます。

特に競技の女子に多く見られますがトップを大きく作ろうとするあまりそっくり返ってしまい、脚部のコントロールが効かないケースが多く見受けられます。

上体のみ修正しても下半身の安定がなければ、一歩踏み出せばすぐに崩れ去ります。
ホールドを意識する努力の何分の一かを脚部に向けたらあなたのダンスは更に格段に進歩することは確実です。

以前、太極拳の先生に”上虚下実”という言葉を教えて頂きましたが、上半身は力を抜いて下半身をしっかりするとの意味で、ダンスにも同じことが言えますね。

【動くには下半身、きれいな上半身のフォルムも下半身が決める】


下半身の連動


大きく分けると足首、膝、股間節の3か所で構成されますが、それぞれの部分の動きが悪いとどうなるかを図示しました。
どこか一か所でも固定されると全体へ影響が及ぶことがご理解頂けると思います。

当然ながらその関節の部位のみで動くわけではなくその上下の筋肉と連動することによってパワーを発揮することは言うまでもありません。
左図のように関節と筋肉を一体として使うイメージで、負荷を分散させながら全体としてひとつながりで動くことに依り、膝などへの負担を軽減することが大切です。

さらに細かい部分ですが足裏のアーチや指、腰部分の仙腸関節なども余さず使い切ることによって、トータルとして更に柔軟なムーブメントを得ることができます。

スクワットなどを取り入れるのも効果的なトレーニング方法だと思いますが、急に無理をしないで少しずつ積み重ねて行って下さい。
私も努力中です。



水平方向への移動



横方向への移動においては上の図でご理解頂いたように、各関節を柔軟に使う必要があります。
使い方が充分でないと進行方向に使うべきエネルギーが上方へ逃げてしまい、移動に支障を来してしまいます。

又、曲げたとしても膝を固くしてしまいますと、動きが止まるのでこれも好ましくありません。
重いと言われる方はこういうケースを言われているのであって、決してあなたの体重のことを言っているのではありません。

前進の場合で言えば右の図のように曲げた脚を上に使えば移動はゼロになり動けません。
スムーズな動きの為には足を着いたら終わりではなく新たな始まりだと思って、前後又は横方向への曲げ伸ばしを積極的に行って下さい。

もう一回膝を使う


ロァーで前進するような場面だとします。

その為には着地したらすぐ次の足を出すのではなく、そこからもう一回サポーティングの膝を更に前方に送り出すようにして使うと体重の移動も滑らかになります。
右の図のように、すねがフロアのほうに面するくらいの気持ちで行います。

女性は高いヒールでたいへんだと思いますが、足首をしっかり使うことにより膝も楽に動いてきます。
どの部分ひとつ欠けても良い動きは望めませんので、各部分をバランス良く使うことによって膝への負担をも軽減させてください。
後退はこの逆になります。

柔軟性を得るにはやはり地味~ですがより各部の一層の曲げ伸ばし(重要です)しかありません。
努力してみる価値はありますが少しずつです。無理は禁物です。








  上でなく横へ移動する



腰の高さを一定に保ち乗り越える時に【膝、足首をもう一回深く使う】

拡大図




×・・ライズは終わったがロァーがない


○・・両方共使っているので高低差を表現できる

縦方向への移動













スイングダンスはライズとロァーがありますのでムーブメントはウェーブ=波のように・・と言うことは皆さんご承知のとおりです。
でもイメージとは裏腹に下の波を省略している方がけっこう多く見受けられます。

ライズの部分は頑張りすぎるくらいなのに、着地してからのロァーの部分が足りません。
その結果連続した線にはならなくて切れ切れの点線になってしまっています。
ヒールを着いた時点はライズが戻ったのであって、ロァーをしているのではありません。

図のようにロァーもしっかり使ってトップとボトムの高低差をつくることで立体的なダンスが出来ます。
トップ部分は全部伸び切らず少しゆとりを持たせ、ボトム部分はよいしょと一休み・・・にならないように動きを継続しながら使い続けることです。
一曲終わるまで休むところはありません。


ライズ&ロァー


ワルツを例にとってみます。

テクニックブックによりますと①1の終わりでライズを始める、②2と3ライズ継続、③3の終わりでロアーとなっています。


そのイメージは概ね図のようになるでしょうか。
ロァー系に1拍、ライズ系に2拍使っていますね。
ところが下の図のように2の終わりでロァーされる方が多くいらっしゃいます。ライズ系に1拍しか使われていませんので、どうしても全体として軽やかさの表現が不足します。

3はライズですので2はその途中にあります。2で伸び切らないようにします。
3の足ではしっかりサポーティングしてください。2と3を両足で着地する方は多いですが、これだと動きが止まってしまいます。

楽なこととは申しませんが、片足で一瞬だけでもライズで立てれるように練習すると変わって来ます。
ライズ時の各関節は伸びきらず若干の緩みを持たせてください。
ただ緩めるのと曲げるのは違いますから間違わないようにしてください。




○・・ライズ系に2拍


×・・ライズ系に1拍


社交ダンスよもやま話!