はじめに

20代の初め頃趣味のひとつとして始めた社交ダンスでしたが、仕事をリタイアする高齢者となってから遅ればせながら競技ダンスに参加し始めました。
競技はスタンダード、ラテン共JDSF‐A級まで行きましたが、コロナ禍を期に現在はシニア戦のみにしています。
競技ともなると又それなりのスキルも必要で日々学びの連続です。
他にもサルサやアルゼンチンタンゴ、太極拳、呼吸法などもそれぞれ10年くらいずつかじりました。

長い間に感じたダンスのあれこれをボケる前に書き留めてみようと思い立ち、少しずつ進めています。
自分がまだ学んでいる途中でもありますし、読んだからといって即上達につながるわけでも無い雑知識、まあ独り言のようなものです。

身体感覚が重要なダンスの世界を文字で表現するなど無理とは思いますが、それでもダンスを始められて間もなくの方に参考になることがあれば幸いです。

楽しいダンス


本来楽しいはずのダンスですが、最初から最後までずっと楽しいことはまれ。
基本的には楽しいから続けられるのですが、やはり途中では悩んだり苦しいこともあるのが普通です。
それぞれのレベルや年齢、目的によっても違ってきます。
例えばデモとか競技とかでも異なります。

百人いたら百通りの楽しさや悩みがあると思いますが、その一例としての話しです。
実際には悩みのほうが多いかも知れませんが、こんなことあるある・・と思っていただけたら幸いです。

当たり前のことも大切なポイント

賢い練習

ただフロアーに立ちホールドすれば華麗に踊れる訳でもない事は当たり前のこと。
ただやみくもに数多く練習すれば良いかというと、それなりに慣れた踊りになってはきても、やはり理に反した動きは美しさに欠けます。

漠然とした練習ではなく、自分の足りないところを把握して、一つずつ修正していくクレバーな練習が結果につながります。
それには良い指導者に巡り合うこともとても大事なことですね。

当たり前のことが大事

この地上で斜めに立ったら絶対倒れます。
両足ついたまま移動したり回ったり出来ますか・・?・・無理・無理・・

美しいダンス、華麗なダンスはだれしもが理想とするところですが、それを手にするには自然の法則や身体の仕組みを知り無理のない動きがとても大切になります。
当たり前のことを当たり前にやる”これって出来るようでなかなか出来ないもので、身体での習得は一朝一夕には行かないことを日々痛感しています。

やってるつもりでも違うなんてことは良くあることですが、そんな時もまずは基本に戻ることで道が開けてくることは多くあります。

基本を大切に!

早くカッコいいステップを踊りたいと私も思ったものですが、カッコいいステップは無くて踊り方がカッコ良いからステップも良く見える訳ですね。

それには基本(ベーシック)が大切だとは誰でも思うことですが、いざ実行となるとなかなかに大変。
理屈がわかってもそれだけでダンスが上手くなるわけではありません。
必要な脚力もつけなくてはならないし、柔軟性や可動域も必要になってきます。
極意とか秘密の方法などはなく、ひたすら正しい練習を繰り返すことで身体に覚えさせるしかありません。

無駄な回り道はいくらでもありますが、近道はないというのが実感です。

ボクシングの無敵の王者”井上尚弥”の特番をNHKでやっていました。
子供のころの徹底したシャドー等の基礎練習の積み重ねが今の 強さの元となってるそうです。
センスはもちろんあるでしょうが天才ではなく、むしろ努力を続けられるところが天才的なのかと思います。

見えないものを大切に!

単に足型だけなら容易に説明もできますが、身体内部のことになるとなかなかに表現しにくいものです。
それだけにいろいろな解釈も生まれますし難しいところですが、本当に大事なものは見えないものの中にあることも真実です。

最初は見え易い”型”から入って行くのは当然ですが、徐々に感じ取る部分を大切にし自分のものにしたいもの。
そんな人が美しいダンスを手にすることができ、パーティーでも競技であっても輝けるのだと思っています。

きっかけに・・

十人十色と言いますが十人いると十通りのダンスの理論なり方法論があると思いますし、優れた指導者も多くおられます。
山の頂上までのルートがいくつもあるように、目指すものが同じであっても表現はいろいろと異ってきます。

同じ説明でも上級者にとっては当たり前、初級の方には理解しにくい部分もあるでしょう。
ダンスの世界は際限がない深さでキリがなく、上を見ても遥かな頂きは見えませんが、一歩一歩進むしかありません。
一つ一つの言葉でもその意味をしっかり把握したいものです。

パーティーダンスから競技ダンスまで


パーティーでは基本的にはお相手が満足してくれれば良いのですが、競技では第三者である審査員や観客の評価もあります。
基本的なことは変わらないのですが、より大きい動きやスピード感・切れ・音楽性を出したいとか、人より目立つための高度なスキルが必要になってきます。

ただ私も含めてですが高齢になってくると、当然ながらどう逆立ちしても若い人にはかないません。
年相応のダンスに甘んじることになりますが、それでも上手な人程基本をきちんと素敵に行っています。

スタンダードが好きな方が多いですが、共通する部分もあるのでラテンからのアプローチを試すのも効果的です。

筆者自己紹介
中高年の男性
一級建築士
神奈川県在住


社交ダンスのあれこれ!
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